常套句とは
常套句(じょうとうく)はgoo辞書によると、「ある場合にいつもきまって使う文句。決まり文句」という意味になっています。
「常套句」以外に「常套」がつく言葉には「常套手段(じょうとうしゅだん)」などがあります。これは、毎回同じ手段や行動を指し示す言葉となり、常套句と意味合い的には一緒ですね。
常套句には様々な言葉がありますが、使うシーンは大体決まっていて「定番フレーズ」のような形で紹介されています。
今回はよ使う頻度が高く、相手に好印象を与えられる常套句のフレーズを紹介します。
初めてお会いする人につかう言葉
「お初にお目にかかります」
ちょっと硬い言い方になりますが相手に敬意を表する敬語となり、その言葉の後に自分自身の自己紹介をつけるのが一般的。
自分よりも目上や役上の人や取引先と一緒になった場合
「ご一緒できて光栄です」のように、相手を立て、自分の好意を相手に伝えると効果的。
相手の功績などを知っている場合は、上記の常套句の前に相手の功績を織り交ぜて使うことで敬意も伝えることができます。
久しぶりに会う人に対して
「お久しぶりです」
この言葉の後に「お元気そうで何よりです」や「ご活躍伺っております」「以前、大変御世話になりました」といった『もう一言』を付け加えると良いです。
感謝の気持ちや、気にかけていた、という事を言葉に織り交ぜることで相手が受ける印象が大きく変わります。
同じ日に先ほど会った人と偶然また会った場合
「こんにちは」の後に、
「またお会いしましたね」や「よくお会いしますね」など『もう一言』つけて、にこやかに声を掛けることで印象をアップさせられます。
「こんにちは」といった挨拶でも充分ですが、冷たい印象を受けやすいので、もう一言を心がけましょう。
相手が遅刻した場合
「お忙しいかったでしょう」「道が混んでたようですね」
このように、ビジネス上時間に遅刻することは絶対にやってはいけないことですが、待たされたことを顔や言葉に出さず、相手を労う言葉をかけてあげるのがポイントです。取引先なら尚更ですね。
自分が相手をお待たせしてしまった場合は、平に謝ることが重要。
別れ際に使える常套句
会う機会は少ないものの、また会いたい人に対しての常套句として
「近いうちにお会いしましょう」
「またお会いできるのを楽しみにしています」
頻繁に会う人に対してはあまり使う表現ではありませんが、会う頻度が少ない方で、また会いたい人に対して使うお決まりのセリフです。
「また、近いうちに」は同格・目下の方に使う少し崩した表現です。
相手側に御世話になっている、面識がある方が居る場合の常套句
「●●さんにもよろしくお伝えください」
言葉自体に特に意味があるわけではなく、ビジネス上の「ごあいさつ」として良く使われるフレーズです。
●●には、相手側の会社に御世話になっていたり面識がある人の名を入れて使います。
「よろしくお伝えください」と言われてからといって、相手にその旨を伝える必要はありませんが、両方に気を遣っている印象や親近感も残すことができます。
その他、よくつかう常套句
「お忙しいところを~」
対面の別れ際はもちろん、メールや電話、何かお願いごとをする際の前置きとしても使うことができる常套句です。
使い方としては、相手に時間を取ってもらって会った場合「お忙しいところを、貴重なお時間取っていただきありがとうございます」
相手に来てもらった場合「お忙しいところ、お越しいただきましてありがとうございます」
単体で使う言葉では無く組み合わせて使う常套句になり、様々なバリエーションがあります。
先輩、同僚、目下に対して使える常套句
「お疲れさまでした」
こんにちは・こんばんはの変わりとしてよく使われ、先輩・同僚・目下など関係なく使えます。
間違えやすい言葉としては「ご苦労様」が挙げられます。
この言葉は目上が目下に対して使う言葉であり、目下が目上に対して使うのはダメ。労いの言葉をかける場合も「お疲れさまでした」を使うのがカドが立ちません。