新型コロナウイルスの感染拡⼤を受け、貸し会議室を運営するティーケーピーが新たなサービスを開始した。感染防⽌のためにオフィスを分散したり臨時オフィスを確保したりといった対策を検討する企業向けに「BCP⽀援オフィス」としてスペースを貸し出す。室内に加湿空気清浄機を備えるなどで、感染予防に取り組む。
担当者によると、感染拡⼤により貸し会議室の利⽤は減少傾向にある。⼀⽅で、東京・⼤⼿町や新橋エリアの企業から感染のリスクヘッジのためのオフィス空間としての利⽤の声が⾼まり、サービス提供を決めたという。
BCP⽀援オフィスは、同社が展開するすべての貸し会議室やホテル宴会場が対象。1カ⽉の賃料は1坪当たり3万円。⻑期利⽤の場合、⼊居企業の負担で内装⼯事の実施も受け付ける。
同社は感染防⽌策として、登壇者と出席者との距離を対⾯で2メートル以上空けたり、3⼈がけの机を1〜2⼈で利⽤したりするなどの仕様で会議室を提供する。ウェブ会議システムを積極的に活⽤するなどで「⼩規模・分散型」でのイベント開催を推奨する。
感染拡⼤による貸し会議室への影響は、他社にも広がっているようだ。⼤⼿デベロッパーは「予約のキャンセルが続いている」と頭を抱える。「このような情勢でイベントの開催を求められない」とし、国などの対応の動向を注視しながら今後の対応策を検討する考えだ。
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