(14時35分、コード3479)貸会議大手のTKPが大幅高となっている。一時、前週末比211円(14.4%)高の1677円まで買われ、3月25日以来1カ月ぶりの高値を付けた。20日正午、新型コロナウイルスの感染拡大で業務拠点の分散化を求める企業向けに、レンタルオフィスを短期利用できる特別プランを始めると発表した。同社株を売り持ちする投資家の買い戻しが入った。
新型コロナの感染者の発覚で本社などに一極集中する業務が遂行できなくなった場合に備えたいとするニーズに応じる。「在宅勤務の推進だけではうまくいかず、リスク分散のためにレンタルオフィスなどを活用したいといった企業からの問い合わせが増えている」(広報担当者)という。企業向けには1~3カ月の契約期間に限定して、10人以上のスペースを必要としている企業に対して通常料金の50%割引で提供する。市場では「決算発表が延期され、業績の不透明感が強いなかで、発表が買い戻しのきっかけとなった」(東海東京調査センターの関邦仁ストラテジスト)との声が出ていた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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