(10時20分、コード3479)TKPの値動きが荒い。一時、前日比222円(14.8%)高の1720円まで上昇したものの、急速に上げ幅を縮小し下げに転じる場面がある。同社が21日発表した2020年2月期の連結決算で、営業利益は前の期比47.5%増の63億円と5年連続で最高だった。ただ新型コロナウイルスの感染拡大を受け21年2月期見通しを未定としており、評価が難しい側面があるようだ。
新型コロナの影響によるイベント自粛で宴会場の需要は縮小している。同社によると「宿泊施設での新型コロナの軽症者を受け入れるなど、事業によっては引き合いが強くなっているものもある」(経営企画部の担当者)という。海外事業の見直し、河野貴輝社長ら3人の役員報酬の一部自主返納も併せて公表しており、投資家は買い一辺倒にはなっていない。
auカブコム証券の河合達憲チーフストラテジストは「足元ではBCP(事業継続計画)対応の観点からオフィス分散化の需要が一段と高まっており、今期の業績に期待が持てる」とみていた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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