2021年02月05日(金)発刊の株式新聞に弊社についての記事が取り上げられました。

2021-02-05

「新常態」のオフィス需要取り込む―オカムラやVキューブ有力 TKPもサテライト事業本格化

 コロナ後の「新常態」のオフィス像が、関連企業の直近の決算から浮かび上がりつつある。テレワークやインターネットを使ったウェブ会議・セミナー(ウェビナー)のインフラはスタンダード化し、紙離れも加速する。既存のレイアウトを刷新する動きは今後も続く可能性が高い。

 オフィス家具のオカムラ(7994)は4日、今3月期の連結営業利益の見通しを従来の113億円から130億円(前期比3%減)に上方修正した。ソーシャルディスタンスを保てる空間づくりなど、新しい働き方に対応したレイアウトの提案が奏功。ウェブ会議向けの防音型ブース「テレキューブ」の引き合いも強く、昨年10~12月(第3四半期)は前年同期比2.5倍の営業増益となった。

 住設市場で非接触機能の採用が加速しているのと同様に、オフィスも新型コロナをきっかけにトレンドが変わった格好だ。工事不要のテレキューブは、オンラインでの会議や打ち合わせが定着する中で一段とニーズが膨らむ公算。同製品を提供するブイキューブ(=Vキューブ)(3681)とともに、オカムラの原動力となりそうだ。

 貸会議室のティーケーピー(=TKP)(3479・M)も、撮影機材などのパッケージプランによってウェビナー需要の取り込みを強化している。また、拡大しつつあるサテライトオフィス市場にも本格参入するなど、新常態における成長の伸び代が広がった。株価も底打ち感が明確だ。

 オフィス家具ではコクヨ(7972)や内田洋行(8075)のほか、時価総額の小さいイトーキ(7972)はテレワーク向けに自宅で使えるオフィス家具にも力を入れる。前12月期決算を12日に発表する。

 このほか、ワークフロークラウドサービスの利用拡大が商機のエイトレッド(3969)、ペーパーレスに絡んでは電子ペンのワコム(6727)などをマークしたい。