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固定費圧縮、ホテルよりも割安 貸し会議室、盛況御礼
2013-06-28
河北新報に当社記事が掲載されました。
仙台市内で企業の貸し会議室需要が高まっている。
社内会議にとどまらず採用試験や顧客向けセミナーなど、利用目的は多彩だ。
固定費圧縮のため余分なスペースを持たないという最近の企業事情に加え、ホテルに比べて割安な利用料金が人気の理由とみられる。
市内に複数の拠点を持つ貸し会議室大手ティーケーピー(TKP、東京)によると、現在の各会議室の稼働率は6~7割。東日本大震災前の3~4割程度から大きく改善した。
需要増を背景に、同社は今月20日、市内6カ所目となる拠点として、仙台市役所近くのビルに100人以上が収容できる二つの会議スペースを確保した。8月下旬には同じビル内に6室を設ける。
人気の理由の一つは、ホテル宴会場に比べて3割程度安く設定された利用料金にある。同社の及川弘志仙台支店長は「これまではホテルか公共施設しか選択肢がなかったが、貸し会議室が中間的な存在として浸透してきた」と話す。
六つの貸し会議室を運営する「トラストシティカンファレンス・仙台」(青葉区)も、6月は5割台の稼働率を維持している。
利用客の半分以上は、中心部に立地するオフィス企業。カンファレンスの鈴木信幸マネージャーは「最近は会議スペースを持たない企業も少なくない」と指摘する。
会議スペースを各社が確保すれば、それだけ賃貸料は跳ね上がる。無用の支出を抑え、必要な時に最適の物件を借りたいという企業ニーズが、業界の成長を支えている。
利用者の使い勝手を考慮したサービス向上も進む。市内に七つの貸し会議室を持つ土屋不動産(仙台市)は、午後9時すぎまでの夜間営業で、稼働率のさらなる底上げに努める。
同社の担当者は「企業はもちろん、個人の勉強会開催の申し込みも増えている」と話している。