貸し会議室需要が拡大――企業の採用増など反映(点検サービス市況)

2007-04-26

日本経済新聞に当社記事が掲載されました。

 貸し会議室の需要が拡大している。業績の回復を背景に採用に力を入れる企業が増え、説明会や研修向けの利用が増えているためだ。富裕層向け資産運用セミナーなどでの活用も目立つ。部屋の稼働率が八割を超えるケースも少なくない。

 東京・秋葉原駅前の複合ビル「秋葉原UDX」などで貸し会議室の運営を手掛けるインフィールド(東京・墨田)では二月以降の稼働率が七〇―八〇%で推移している。前年同期に比べ一〇ポイント以上高い。「四月に入り採用内定者などへの研修が増加、早くも二〇〇九年春の採用に向けた需要も出始めた」(原田潤社長)

 運営会社は東京駅など交通の便がいい場所に部屋を確保したり、ホテルの宴会場など高級感のある部屋を活用するケースも増えた。取り壊しが決まったビルを短期契約したり、宿泊に特化したホテルから宴会場の運営を受託する例もある。

 料金の幅も広がった。全国で貸し会議室を展開するティーケーピー(東京・中央)は「料金の高い部屋の人気が高まっている」と話す。五十人程度で利用する場合、二年前は一時間三千―五千円の部屋が中心だったが、最近は一万円程度の部屋のニーズも高い。

 採用活動に使う企業は人材獲得に向け企業イメージを高めたいとの思惑があるようだ。運営会社の中には機材レンタルや講師の紹介を同時に手掛けるところも出てきた。